会議シンギュラリティ
~AIたちと考えるこれからの大牟田

一般社団法人大牟田未来共創センター(ポニポニ)、NTT、株式会社地域創⽣Coデザイン研究所、大牟田市は、2024年10月17日(木)に、「会議シンギュラリティ 〜AI たちと考えるこれからの⼤牟⽥」を開催しました。本イベントでは、専門性・個性を持ったAI同士が相互に議論・訂正を行い、複雑な問題に対して多様な視点から解を創出するAIコンステレーションというNTTの先端技術を活用しました。AI同士の議論をもとに、大牟田で日々活動している経営者や専門職、研究者、行政職員などが、大牟田の課題について議論を深めました。これからの地域や職場における「会議」の新しい可能性を体験し、検討する機会となりました。

進行の概要

本イベントは、午前と午後の二部構成で、それぞれ異なるテーマが設定され、AIと人間が協働することにより議論を深めました。
午前と午後の進行は共通しており、まず、AI同士がテーマに基づいたアイデアを出し合い、それについて人間側の参加者が意見を形成し、グループ内で共有しました。次に、AI同士による批判的な議論を鑑賞し、それを手がかりにグループでさらに議論を深め、大牟田で取り組むべき施策を選びました。

午前の部:中小企業支援

午前のテーマは「中小企業の生産性向上に向けた施策の検討」でした。中小企業経営者や労働組合職員、金融機関職員、経営学者、中小企業診断士という専門性・個性を持ったAIの議論を踏まえ、人間側の参加者である企業経営者や金融機関職員、労働組合職員、経済団体職員、行政職員などが議論を深めました。

午後の部:介護予防

午後のテーマは「介護予防施策の検討」で、医師や作業療法士、社会疫学者、歯科医師、民生委員など専門性・個性を持ったAIの議論を踏まえ、人間側の参加者である理学療法士、作業療法士、保健師、生活支援コーディネーター、行政職員が議論を深めました。

振り返りと参加者の声

本イベントでは、AIは人間に代わるものではなく、むしろ人間の議論を刺激し、議論の質を高めるためのパートナーとしての役割を果たしました。参加者からは「まずAIが議論してくれることによって、人間同士だと遠慮して先送りしがちな問題に踏み込んで話ができるのがよかった」「人間同士だと衝突を避けがちですが、AIの意見に対してだと遠慮なく批判できるのがよかった」「今回のような技術があると地域の会議が面白くなると思う」などの声が寄せられました。
(参加者数:のべ60名)

会議シンギュラリティ ~AIたちと考えるこれからの大牟田

会期 2024年10月17日(木)
10:00~12:00、14:30~16:30
会場 UZUUZU MINE うずうずマイン(大牟田市不知火町1-2-1)
共催 一般社団法人大牟田未来共創センター(ポニポニ)
日本電信電話株式会社
株式会社地域創生Coデザイン研究所
大牟田市
制作 デザイン 鶴岡章吾(株式会社シロノマ)
写真撮影 下川まさのり(株式会社シロノマ)
映像制作 岩倉宗一郎 (+I DESIGN)