大牟田への提案2024
「労働供給制約を一人ひとりの可能性で乗り越える」

本提案は、ポニポニが創業から5年間で学んできたことを手がかりに作成したものです。私たち(ポニポニ)自身も含めた「大牟田で活動するあらゆる団体や個人」に向けた提案であり、行政への提言ではありません。本提案では、「労働供給制約を乗り越えること」を大牟田が取り組むべき根本的で最も深刻な課題と位置付けています。「労働供給制約」は、「景気に左右されるものではない、構造的で当面改善の見込みがない絶対的な人手不足」を表す言葉として使っています。

この労働供給制約というテーマは、これまで大牟田が志向してきた「量」や「規模」の拡大による地域発展の道を現実的に閉ざし、「質」や「価値」を高める方向へと転換するための道標になると私たちは考えています。また、これまでバラバラになりがちだった、経営者/労働者、行政/民間/市民、産業/福祉といった立ち位置の違い(棲み分け・対立)を超え、共通して向き合うべき事柄を私たちに突きつけると考えています。

本提案では、まず、大牟田における労働供給制約や人の可能性をめぐる状況を概観し、私たちが考える大牟田が目指すべき姿(ビジョン)や取り組むべきことを提示します。その上で、ビジョン実現のために今年度ポニポニが取り組むことを記載しています。

私たちは、この提案を様々な主体、立場の人たちと共有したいと考えています。そして、この提案を手がかりに議論を深め、協働する仲間を得て、実践とブラッシュアップを繰り返すことで、地域を動かしている既存の仕組みをアップデートすることを目指します。その結果として大牟田が手にする「仕組みの新たな設計図」「仕組みを現実にフィットさせ続けるための方策」は、他の地域、他の国の人たちにとっても有益なものになると確信しています。

大牟田への提案2024「労働供給制約を一人ひとりの可能性で乗り越える」PDF (1.2MB)

ライブラリ (ポニポニ企画・発行)