うずうず

「うずうず」は、何かをしたくなるときの心とかだらの様子を表しています。ポニポニは、何かのプロジェクトに取り組むとき、そこにいる私たち自身、そして一緒にいる人たちの心が温まり、「うずうず」することを大事にしています。それは、今の社会は、誰かにさせられたり、他人の目を気にすることで(やむを得なく)やっていることが多く、そのことがいろいろな苦しさや生きづらさの原因になっていると感じているからです。私たちは、そこに「うずうず」を埋め込んでいきたいと思っています。
例えば、管理や秩序が優先しがちな教育の現場に「うずうず」が埋め込まれると、そこは教師と生徒の自律や意欲に支えられた学びの場へと変わります。目的なきトレーニングや居場所になりがちな介護予防の現場に「うずうず」が埋め込まれると、そこは高齢者の意欲や経験が生かされる社会参加に向けた準備に変わります。この変化によって、取り組みや営みは楽しいものになり、それがさまざまな領域やテーマに広がっていくと、子どもから高齢者まであらゆる人たちの「うずうず」に支えられた、自律的で柔軟な社会が生まれると思っています。
この「うずうず」はひとりでに起きているようですが、実は、そこには他者が必要です。誰かといるその場が安心でき、対話があると「うずうず」が湧き出てきます。「うずうず」に注目することは、誰かの可能性を信じ切ることであり、待つことでもあります。対話のきっかけは、当たり前を問い、好奇心がくすぐられることにあるかもしれません。私たちは、「うずうず」をチームの運営やすべてのプロジェクトの土台にして取り組んでいきます。

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