社会システムデザイン方法論
ポニポニは、現代社会で起きている問題の多くが、社会システムが現実に合わなくなっていることによって引き起こされていると考えています。事後的、対処的な対応は、そのシステムを延命させることに終始し、根本的な問題解決や目指す未来の実現には辿りつきません。
これは例えていうならば、「水漏れ」という問題が生じているときにどう対処するか、ということです。水漏れしている箇所の穴をふさぐ対処的なアプローチだけでは、問題が生じる構造は温存され、また同様の水漏れが生じてしまいます。そうではなく、一連の水の出入りを構造的に捉えて転換するアプローチが必要になるのです。
これまでNTT研究所や地域創生Coデザイン研究所とともに、社会システム、地域経営、リビングラボなどを主題としながら、研究を行ってきました。ここではその一部を紹介します。
社会システムデザイン方法論1.0 (PDF 534KBytes)
超高齢社会「以後」の地域経営モデル 【中編】リビングラボの構造転換
社会システムデザイン方法論を提案した論文
基本的なリビングラボの特徴と効果、課題をまとめた論文
リビングラボのような共創活動が持続するための仕組みについて述べた論文【グッドプレゼンテーション賞受賞】
企業のイノベーション創出につながるリビングラボについての論文
日本のリビングラボの構造的課題とそれを乗り越える可能性について述べた論文
本質的な社会課題解決(社会システムのアップデート)の共創手法を提案している論文
地域創生Coデザイン研究所のスコープを示した論文
新しいデザイン方法論(パーソンセンタードデザイン)の提案論文
福岡県大牟田市で取り組むパーソンセンタードリビングラボについての論文
持続的なリビングラボ運営に向けた地域経営モデルの提案論文【グッドプレゼンテーション賞受賞】
その他の関連発表
- Atsunobu Kimura,(2021), What kind of co-creation approach can transform social systems? A case study from a Japanese medium-sized city, WORKSHOP of the RESEARCH INITIATIVE TECHNOLOGY & SOCIETY IN JAPAN AND BEYOND.
- Atsunobu Kimura, Person-centred Living Lab for super-aged society through creative activities in holy site of Dementia care, 2019 Global Creative City Forum, Korea, 2019.
- Atsunobu Kimura, Fumiya Akasaka, Kouki Kusano, Hiroshi Watanabe,Masayuki Ihara, Hypothesis-search Type Living Lab for Effective Co-creation,In: Proceedings of the International Conference of Serviceology 2018, Taiwan, Vol. 3, pp.315-322 2018.
- Fumiya Akasaka, Atsunobu Kimura, Masayuki Ihara, Mika Yasuoka, How to make successful Living Labs? : Extraction and description of key know-how for Living Lab projects, In: Proceedings of the International Conference of Serviceology 2018, Taiwan, Vol.3, pp.307-314, 2018.
- Mika Yasuoka, Fumiya Akasaka, Atsunobu Kimura, Masayuki Ihara, Living Labs as a methodology for service design - an analysis based on cases and discussions from a systems approach viewpoint,In: Proceedings of the International Design Conference 2018 - Design 2018, pp.127-136.
- Mika Yasuoka, Atsunobu Kimura, Fumiya Akasaka, Masayuki Ihara,From Closed to Open: living lab as eco system for supporting people with Dementia,Dementia Lab 2018,
- 山内泰,木村篤信,原口悠、(2020)、地域主体がひらく共創の可能性~大牟田未来共創センター(ポニポニ)による内在的批判の実践~、共創学会第4回年次大会予稿集.
- 木村篤信, 原口悠, 山内泰, 松浦克太, 野口真美, 林瑞恵, 梅本政隆、(2020),人の暮らしを中心に体験を考えるリビングラボの実践知、日本デザイン学会研究発表大会概要集, 2020, 67 巻, 日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会, セッションID D-11, p. 42-43.
- 林 瑞恵,中谷 桃子,木村 篤信、パーソンセンタードケアに基づく人間理解 : 誰もがその人らしく暮らすことのできる社会のデザインに向けて (第171回ヒューマンインタフェース学会研究会 個々のニーズに立脚した高齢者・障害者支援技術および一般) ヒューマンインタフェース学会研究報告集 , 2019, Vol. 21, p.1-6
- 林瑞恵、木村篤信、井原正行、パーソンセンタードケア視点に基づく人間理解、日本デザイン学会研究発表大会概要集, 2019, 66巻, 日本デザイン学会 第66回春季研究発表大会, セッションID B1-04, p. 14-15.
- 木村 篤信,林瑞恵,赤坂文弥,渡辺浩志,井原雅行、SDGs時代の地域経営手法としてのリビングラボ~大牟田 地域密着型リビングラボでの学び~、第二回リビングラボネットワーク会議、2019
- 林瑞恵, 草野孔希, 渡部浩志,木村篤信, 井原雅行, 2018, 地域密着型リビングラボ実現に向けたパーソンセンタードケア視点の体系的分析, 情報処理学会HCI研究会
- 赤坂文弥,木村篤信,リビングラボ:マルチセクターによる共創の仕組み,第5回認知症フレンドリージャパン・サミット2018.
- 林瑞恵,草野孔希,木村篤信,井原雅行,新しいサービス開発の設計方法論検討に向けたパーソンセンタードケア視点の体系的分析,みんなの認知症情報学会 第1回年次大会, 2018.
- 林瑞恵、木村篤信、井原正行、地域社会の繋がりを生かした生活者課題解決を目的としたパーソンセンタードケア視点の分析、情報処理学会HCI研究会, 2018.
- 赤坂文弥,安岡美佳,木村篤信,井原雅行,リビングラボの実践を成功に導くためのノウハウの抽出と記述,第12回高齢社会デザイン研究発表会, 2018.
- 木村篤信, 草野孔希, 赤坂文弥, 渡邉浩志, 井原雅行,住民・地域包括支援センター・企業による地域密着型リビングラボ, 日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会, 2018.
- 赤坂文弥, 渡辺浩志, 木村篤信, 井原雅行, 本江正茂, Butterflies & Big Fish:生活者と呼応する共創的デザインプロセス, 日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会, 2018.
- 木村篤信,草野孔希,赤坂文弥,渡邉浩志,井原雅行,、福産連携による大牟田・地域密着型リビングラボ、第一回リビングラボネットワーク会議、2018.
- 木村篤信, 赤坂文弥, 草野孔希, 片桐有理佳, 中根愛,生活者と企業のサービス共創に向けた一検討~エスノグラフィックアプローチ考察を踏まえたリビングラボ~,ヒューマンインタフェース学会研究報告集、Vol.19 No.9,2017.
- 赤坂文弥,木村篤信,リビングラボの方法論的特徴の分析~日本におけるリビングラボ事例の調査を通じて~,日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会,2017.
- 木村篤信、赤坂文弥、草野孔希、村山卓弥、中根愛、片桐有理佳、渡邊浩志、定方徹、井原雅行,利用者に使われ続けるサービスを生むリビングラボ北欧事例分析~CSV経営において企業と地域がより良く繋がるためのリビングラボの要因~,人間中心設計推進機構 2017年度HCD春季研究発表会,2017.