ポニポニピープル Dialogue 009 坂口大輔

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リエイブルメントのプロジェクト

菊地玄摩 リエイブルメントのプロジェクトでポニポニと再び仕事をされています。

坂口大輔 健康福祉総合計画ができ上がったあと、私は障害福祉担当を経て健康づくり課に異動しました。その時に介護予防の取り組みがなかなかできていないという議論の中で、ポニポニと一緒に「どうやるべきか」という話をしました。そこで提示してもらったのが、リエイブルメント型の短期集中予防サービス(C型)です。試行錯誤があり、来年度からもう少し具体的に取り組もうと考えていて、現在進行形で一緒にやっています。

菊地玄摩 初期の議論についてもう少し教えていただけますか。

坂口大輔 介護予防にもっと力を入れたいと考えていたときに、「何が一番効果的なのか」という検討の中で提示してもらったのが「短期集中予防サービス」なんです。厚生労働省の介護予防の手引きの中にも、それを核とした地域支援事業が提示されていますが、私たちが検討していたのは、当時医療経済研究機構にいた服部真治さんが提唱していたリエイブルメント型という方法です。
介護保険の認定申請をする方は、普通に生活している状態から少し心身の機能が低下して生活がしづらくなり、地域包括支援センターや市役所の窓口へ相談に来られます。全ての認定申請の段階の方に、リハビリ専門職などが3ヶ月間短期集中的に関わりながら、元の生活を取り戻せるようにするというのが、提案された「短期集中型予防サービス」です。大牟田も10年以上前に、短期集中予防サービスに取り組んでいましたが、いろいろあって現在はやっていません。当時は筋力トレーニングなどをやっていたんですが、その場合、通っている間は元気になるのですが、サービスが終わって続けないと身体機能が落ちるという課題がありました。同じことをしても仕方ないと考えていたときに、リハビリ専門職が対話をすることで、高齢者のセルフマネジメント力を高めることを目的とするリエイブルメント型という方法を知りました。

菊地玄摩 なるほど、以前とは少し考え方が違うのですね。

坂口大輔 リエイブルメント型の場合は、リハビリ専門職が対話をすることで、本人のやる気や気持ちの部分に働きかけ、意欲を高めて自分で取り組もうとするセルフマネジメント力を高めることを目的としています。「普通の生活に戻る」ための、手を出しすぎない取り組みなので、私もとてもいいなと思いました。実際に他自治体で効果が上がっているので、大牟田市でもやっていこうとということになり、令和5年度にモデル事業に取り組みました。
ただ、本格的に実施するためにはいろいろな準備をしなければいけません。介護保険の申請時の対応も変える必要がありますので、今は時間をかけながら関係者の皆さんと考えを共有したり、認識を合わせる作業をしているところですね。

菊地玄摩 坂口さんは「介護予防」というテーマに、福祉課総合相談担当として取り組まれているのですか?

坂口大輔 短期集中予防サービスは介護保険のなかの事業なので、福祉課の所管です。広い意味での介護予防は、健康づくり課と福祉課の両方が関わって取り組んでいます。私が健康づくり課にいた令和4年・5年当時は、短期集中予防サービスは所管していなかったのですが、今年度からは課を超えた「介護予防・日常生活支援総合事業取り組み強化プロジェクト」という、取り組みを強化するためのプロジェクトチームを作りました。私はその代表をしているので、部署としては直接の担当ではないのですが、一緒に取り組んでいます。

菊地玄摩 プロジェクトにポニポニが関わるようになったのは、坂口さんの提案なのでしょうか。

坂口大輔 「そういう風にしないと進まないかな」とは考えていました。部署を横断してできるだけ多くの人が一緒に考えるプロジェクトチームのような場合は、具体的な動きと責任の所在が曖昧になりやすくなるため、なかなか進まないことがあります。ですから、ポニポニには、市と地域共生社会の構築・推進の協定締結パートナーとして、プロジェクトチームへ加わってもらっていますし、これとは別に、具体的な取り組みの話し合いもしています。

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