ポニポニピープル Dialogue 005 村瀬孝生

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ポニポニなら面白がってくれる

村瀬孝生 僕は、ポニポニは分かってくれる気がするんですよ。それが実践できる云々はさておき、ポニポニの人には話せるということですかね。

菊地玄摩 そうですよね。

村瀬孝生 同じ風景を見れるというか。それって、行き詰まって万策が尽きない限り見えてこない風景のような気がするんです。有縁者の中でみんなが助け合って、ある種美しく共同性を紡いできたと思っている社会だからこそ、懐古主義的に絆と縁を取り戻そうみたいなことをやって、そこにある暴力性とか排除性みたいなことに行き着いて。もっと違う集団性があるんじゃないかと。絆とか共感とか思想とか宗教みたいな、意識的な統一にいってしまうのではなく、もっと身体的な繋がりというんですかね。身体は言葉がないからいいなと思うところがあって。

菊地玄摩 この話はある種の自然状態というか、自分の身体の反応に合っている話だと感じているのですが、いい言葉が出てこなくて困りました。でも、そういう感覚とか期待感をポニポニの話をする流れで話せること自体が、すごくポニポニだなと思います。僕が感じているポニポニを村瀬さんも感じているのかも、ということを実感してます。

村瀬孝生 僕もそこなんですよ。ポニポニというのは得体が知れないんだけど、ホーム的に感じるというのは、ロジカルな言葉ではないところで居場所として感じられている感覚なんでしょうね。こういう話を話してもいいと思える場所がないですからね。

菊地玄摩 そうだね、と思ってもらえないと感じてくると、どんどん話を引っ込めてしまいます。

村瀬孝生 そうなんですよね。受け皿がないとそこにはものを置けないというか。受け皿がないから、みんな作るんでしょうね。自分で作るしかない。僕は還暦を迎えましたから、システマチックな社会の中で、システムを支えるのではなくて、もうそこから離れてお役御免になってもいいんじゃないか、個人でできることをやりたい、という感じです。

菊地玄摩 そのときにポニポニに期待することはありますか?

村瀬孝生 僕はまず、面白がってくれるんじゃないかと思うわけです笑。

菊地玄摩 そうですね笑。これから始まることを一緒に面白がりたいですね。

村瀬孝生 それをポニポニだったら面白がってもらえるんじゃないかと。そういう意味では既に孤立してないわけですよね。面白がって見守ってくれていたり、関心を持ち続けてもらえているとことは、すごく支えですよね。

菊地玄摩 そういうものがないと思うと、非常に心細いですね。

村瀬孝生 そうですよね。だから逆に1人でやれる、というんですかね。

菊地玄摩 確かにそうですね。

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