ポニポニピープル Dialogue 005 村瀬孝生
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ゲストとして多くのポニポニ主催イベントに出演してきた村瀬孝生さん。今回はご自身にとってポニポニがどんな存在なのか、語っていただきました。
(2025年2月5日収録 / 聞き手・菊地玄摩)
ポニポニピープル
村瀬孝生さん
得体の知れなさが魅力
菊地玄摩 村瀬さんとポニポニとの出会いは、どんなものだったのでしょうか。
村瀬孝生
ポニポニとの出会いがいつだったかはよく分からなくて。不思議な感じなんですよね。僕らが特別養護老人ホームを作っている時に、山内さんが関心を持ってやって来てくださって、色々話をしたことがありました。そこからポニポニに繋がっていくのですが、当時はポニポニそのものは知らなくて、山内さんを通じて存在を知りました。
大牟田は認知症介護の先進地で、一般に言われる「徘徊」を市を挙げてみんなで探す取り組みをしたり、認知症に対しての理解を市民レベルで上げる取り組みをやっていた地域だったので、大牟田にポニポニがあるということを聞いて、ポニポニも一枚噛んでいるんだろうなと。そういう風に、後から繋がっていくという感じでしたね。
菊地玄摩 そのとき山内さんとはどんなお話をされましたか。
村瀬孝生 はっきりとは覚えていないです。活動に使っている特別養護老人ホームの横に古民家があるんですけど、その古民家がまだ原形を保っている頃ですね。今は減築したり、耐震工事もして、それなりに形が変わっていますけど、そこの四畳半くらいの和室で色々話した記憶があります。
菊地玄摩 その部屋に山内さんがやってきたのが、出会いの場面ですね。
村瀬孝生 そうですね、やってきて。その時はポニポニというより「ドネルモ」という肩書きで、それ以降も僕は山内さん自体が何者かがよく分からない笑。ポニポニもよく理解しているかというと、そうでもなくて。ただ、「しょうがないの地平」というオンラインのインタビューに呼んでいただいたときの主催がポニポニだったり。イベントに呼ばれて、そのイベントの趣旨を聞くたびに共感をする、という感じなんですよね。
菊地玄摩 「しょうがないの地平」は「湯リイカ」という対話企画のエピソードのひとつです。
村瀬孝生 ですよね。その後の「湯リイカ」に参加された方たちを見ていると、「あ、この人知ってる」とか「あ、この人だ」という感じで非常に面白かったです。
菊地玄摩 「山内さんが来た」という感じで、確かにいつポニポニと出会ったのかは、よくわからないですね。
村瀬孝生 そうです。一番最初は「ドネルモ」もよくわからなくて。一体何をやっているのかよくわからない笑。
菊地玄摩 笑。
村瀬孝生 でもそれがすごく面白かったんですよ。得体が知れないところがよかったし、その得体の知れなさが、今でも魅力というか。僕はすごくいいなと思い続けてるところなんです。
菊地玄摩 未だに得体の知れないままでしょうか?
村瀬孝生 そうなんじゃないかな。ポニポニも蓋を開けてみると、介護関係者がいっぱい関わっていて、梅本さんがいらっしゃったり。梅本さんとは、福岡県の認知症対策室の会議でご一緒していたので、「あ、梅本さんもいるんだ」みたいな笑。
菊地玄摩 後から繋がっていく感じなのですね。
村瀬孝生 そうです。
菊地玄摩 何と言えばいいんでしょうね、こういう出会いは。
村瀬孝生 何と言ったらいいのかわからないですね。なかなか言葉にはできないのですが、非常にシンパシーを感じていて。「にんげんフェスティバル」がありましたよね。その打ち上げで、ポニポニのメンバーに自分も勝手にメンバーのつもりでいるんだ、と言ったりしていたと思うんですね。
菊地玄摩 ポニポニのメンバーがそれをとても喜んでいました。村瀬さんが「ホーム」だと言ってくれたと。
村瀬孝生 そういう感覚ですね。