ポニポニピープル Dialogue 006 椎原春一

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ポニポニファン

菊地玄摩 「街なかさわやかフェスタ」以外も、当時の大牟田の活況ぶりが聞こえてきます。

椎原春一 大谷るみ子さんと、高齢者介護施設の講習会で「動物のケアと人のケアって共通性があるよね。お給料が安いところとか、長続きする人も少ないよね」という話をしたりしました。そういうケアの技術的なことや考え方、関わる人の共通性みたいなところまで、勉強会で呼ばれて話していましたね。そのうちに、村瀬孝生さんともトークイベントをしてくれという話になって。介護施設で一度、村瀬さんと大谷るみ子さんとトークイベントをやりました。
そして2020年2月7日に大牟田市立宅峰中学校で「学びの旅」という講習があり、そこで話したのが最初のポニポニからの依頼でした。山内さんからメッセンジャーで「4月にポニポニができて、いろいろやっています。宅峰中学校の授業をやるので椎原さん話してもらえませんか?」という連絡があって。中学校時代に読んでいた漫画の話やSFの話から入って、動物園につながってきています、という話をしたんです。

菊地玄摩 「うずうず」のパンフレットにも、椎原さんのインタビューが登場していますね。

椎原春一 あれは中学校で話した内容と近いかなと思います。

菊地玄摩 なるほど。それで少女漫画の話が出ていたんですね。

椎原春一 文章にしたらああなりました笑。中学校の授業では動物園の人らしく、動画を見せたりもしていましたが。そしてまた2年ぐらい期間が空いて、「Sustainability Deep Dive」に行く感じですね。

菊地玄摩 2022年には「にんげんフェスティバル」もありましたね。

椎原春一 「Sustainability Deep Dive」が2022年4月で、12月が「にんげんフェスティバル」でした。「にんげんフェスティバル」にはいろんな人が来られてたじゃないですか。それがわかっていたら、共創学会の出演は断っていたはずです笑。自分が話すより人の話を聞いた方が楽しかったのにと思いました笑。

菊地玄摩 椎原さんはフェスティバルではなく、同時開催の共創学会の方で村瀬さん、山内さんとお話されていました。

椎原春一 ちょうどおなじ時間にプログラムがあって。「えー聞けないじゃん」と笑。

菊地玄摩 確かに笑。

椎原春一 村瀬さんとのお話は、さすが村瀬節はすごいなと思いながら聞いていました。共創学会でお会いする前に、村瀬さんの本は読み込ませていただきました。読み直したり復習して。村瀬さんと伊藤さんの文章のやり取りもすごく面白かったです。ポニポニとの関わりがなければ、ここまで本を買って読んだりしていないと思うので、ポニポニのおかげで世界が広がりました。
私は、動物学や生物学の勉強でも、どんな研究者の人がどんな研究しているのか、と伝記から入るタイプで。生き物や動物にも興味はあるけど、人がどういう風に研究してきたのかに興味があります。この人がどういう経緯で発見したんだろうと。だから私はポニポニのファンなのですが、ポニポニに関連する人たちのファンで、だから菊地さんのファンですね笑。いろいろネットで調べましたよ。よくわかりませんでした笑。

菊地玄摩 よくわかりませんでしたか笑。

椎原春一 システムやウェブサイト、メディアアートはあまり詳しい分野じゃないのですが…先週お会いしてから、もう1回菊地さんのポニポニピープルを読みました。実際会ってから読むと、頭に入ってくるものが全然違うなと思いました。今回は、とてもわかりやすかったです。

菊地玄摩 読みなおしていただいて、ありがたいです。椎原さんの「伝記」を読みたい方がたくさんいると思うので、この記事もそういう風に読んでもらえたらいいなと思います。今日すでに、椎原さんがポニポニの始まりの場面にずっといらっしゃったということがわかりました。

椎原春一 ポニポニ自体は知らなかったですけどね笑。

菊地玄摩 それがまた「ポニポニピープル」っぽいですね。流れの中心にいたのに気がつかなかったという笑。

椎原春一 中心じゃなくて端っこですよ笑。

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